中文熟考

中日翻訳者が綴る日々の記録

オトナになった今こそ 野球観戦を楽しもう

 フリーランスとして活動を発信していくなら、実名でSNSをやった方がいいんじゃないかと思いまして、

遅ればせながら今年の4月からTwitterを始めました。それ以前はニックネームでやっていました。

フォロワー数30人ちょっとの、ほとんど誰も見ていないアカウントなので、炎上とは無縁なのですが、

ベイスターズのことをつぶやいたら予想以上に反響がありまして、フォローしてくださる野球ファンの方もいて、

そうなってみて初めて、SNSプロ野球ファンにとって重要な交流の場であることを知ったのでした。

いろんな意見があるなぁと感じる日々

 おかげで個人目線のベイスターズ情報が毎日タイムラインに流れてくるのですが、時々荒れている時もあり、

最近一番ビックリしたのが、ある中高年女性がTwitterのダイレクトメッセージで、

「オバサンがベイスターズを応援するな」と言われて傷ついた、とつぶやいていたことでした。

応援するなと言ってきたのは何歳くらいの方なのかわからないのですが、仮に若い人だとして、

自分が生まれる前から応援しているかもしれない大先輩だとは思わなかったのでしょうか。

SNSで悲しい思いはしたくない

 まあ言いたい人には言わせておけばいいのですが、私がわざわざそんな言葉に引っ掛かったのは、

個人的にはむしろ中高年こそ野球を楽しむ醍醐味を味わえる年代に入ってきている、と思うからです。

これから野球に興味のないオジサンやオバサンを引きずり込みたいとすら考えているからです。

中高年にこそ野球観戦がピッタリだと思う理由ベスト3

リリーフカーって誰が考えたんだろう

 世の中に観戦して楽しいスポーツは数あれど、野球ほどゆっくり進むメジャースポーツはあまりありません。

サッカーもバスケもバレーボールも、展開が早くて目が離せないのが魅力だけど、なんか見終わった後どっと疲れが…。

野球は長いと言われますけどね、3時間ずっと集中して見ていなくても全然大丈夫じゃないですか。

ランナーがたまった時とか、ここを押さえれば流れが変わりそうだな、という時とか、好きな選手の打席とか、

自分が見たいところで集中すればいいし、あとはボーっとしたり、食べたり飲んだりすればいい。

球場にいれば、このバッターの時やたら左寄りに守ってるなーとか、外野が前の方に来てるなーとか、

野球盤感覚で楽しめるので、ぼんやり見ているのが吉です。ビール飲みながら芝を眺めるとか、絶対中高年向きです。

寒い日はテレビ観戦という選択肢もあり

 中高年の、特に女性のみなさん。歳を取ってくると身体が冷えやすくなりませんか??

私は40歳を過ぎて不調があふれだし、何科から受診すればいいのかわからない状態になったので、

漢方医に相談したら、身体の芯から冷えまくっていると言われました。

冷たい飲み物は嫌いで、毎日湯船につかっているのに…ホルモンバランスの変化でも冷えるらしいです。

でも安心してください。野球は本当に寒い季節はやってません。

遅くても11月頃にはシーズンオフとなり、キャンプは九州沖縄と温暖な地域でやります。

基本的には極寒に耐えながら観戦するようなことにはなりません。

それでも中高年は、夏の汗冷えやビールの飲みすぎ、春の花冷えにも注意が必要です。

現地観戦にこだわりすぎず、いい感じの季節と時間を狙って、優雅に楽しみましょう。

ドラフト史だけで一晩飲める

 スポーツ全般に言えることですが、特に日本では野球の歴史というのは古いですから、

野球史を紐解くと、いろんな角度から楽しむことができます。

野球殿堂博物館甲子園歴史館のようなミュージアムで遊びながら学んだり、

戦前~昭和の野球文化を発信している野球雲さんのような媒体を読んだり、

書籍も星の数ほど出ているので、いくらでも深掘りできます。

中年以上になると歴史に興味を持つ人が増えるのは、自分に歴史ができてくるから。

今自分が生きているこの瞬間もいずれ歴史になる、という感覚が、若い時は今一つピンときません。

人間とはよくできたもので、成人式が2回来た頃にそれがだんだんと実感されてくるのですよね。

若いころはリアルタイムの試合しか見えなかったグラウンドに、かつての好プレー、珍プレー、

名采配、迷采配が重なって見えてくると、楽しさも2倍、3倍に膨れ上がります。

そして今目の前で繰り広げられている新人の一球が、後世に語り継がれる伝説の始まりかもしれない…。

大河ドラマ好きなら絶対野球にハマれる、と勝手に思っています。

ひとつだけ辞めようと思っていること

 こんなに中高年が楽しめるスポーツって他にあるかしら、と思っていただけたでしょうか。

そんなわけでどれだけ老けても野球を見続けようとしている私ですが、

個人的にそろそろアレを卒業しようかと思っています。ユニホームを球場に着ていくという、あの習慣です。

めったにないポストシーズンにはしゃぐ私

 私が野球を見始めた90年代は誰もユニホームなんか着ていなかったのに、

Jリーグの開幕でサポーターのユニホーム着用文化が野球に入ってきた、と認識しています。

欧州から入ってきた歴史あるサポーター文化を否定する気は毛頭ありませんし、

ユニホームプレゼントするからみんなで着て応援しよう、的なイベント日に意固地になるつもりもないのですが。

野球のユニホームってそもそもパンツにインしてベルトを締めてナンボなので、普段着に取り入れるのは難しい…。

似合っている男性や若い女子が短めに着るのはかわいいですけどね。オトナの女性にはハードルが高いと感じます。

ただ、これはあくまで個人的な思いです。私は何をするにしても普通の恰好の方が気が楽という話だし、誰が何を着ても自由だし。

そうはいっても老若男女楽しめるのが理想です

野球はみんなのものさ!

 プロスポーツって昔から、古参がニワカに厳しかったり、ファン同士でいろいろあったりします。

負けが込んでいるとファンもギスギスするので、暗黒時代のハマスタでは聞くに堪えないヤジもよく飛んでいたものです。

駒田徳広さんがファンにガチで言い返したり、石川雄洋さんが外野で耳栓してたっていうのも、今じゃ有名な話)

 私が野球を好きな理由のひとつに、「外野に打球入ったらランナー全部得点!」というルールがあって、

つまりホームランなんですけど、観客席が得点ゾーンって、すごく嬉しいし、ワクワクしませんか。

スタンドも一緒にプレーしているようなものだと思えば、ファンもチームワークが大事。

みんなで笑ってみんなで泣いて、老若男女で盛り上げていきたいものですよね。