中文熟考

フリーランスの中日字幕翻訳者を目指す日々の記録

久しぶりの台湾野球

数年ぶりに台湾に上陸し、懐かしの天母棒球場へ。 青空がまぶしい。美しい山並みは陽明山。 ここは20年前、初めて台湾野球を見た球場だ。当時は照明設備も最低限で、客席もまばら、ライトの周りに謎の虫が大量発生していたのをよく覚えている。 バックスクリ…

定期的に読み返してしまう本

以前大学図書館で働いていたときに、毎月新刊図書の選書をしていて、 学術書を中心にした日本語書籍だけでも、こんなに出てるのか!と驚愕した。 今では書店をブラブラすることもめっきり少なくなり、 興味のある本をダイレクトにポチるのが当たり前の世の中…

いまだ残るWBCの余韻。“野球の神様”について思ったこと。

我がベイスターズの輝かしい4月が終わろうとしている。 25年ぶりの優勝という夢がちらつき、落ち着かない日々である。 夢といえばワールドベースボールクラシックだ。 強烈すぎていまだ余韻が消えない。 少年マンガから飛び出してきたようなチームと、 野球…

「華燈初上」にのめり込んだ話

2021年の台湾ドラマアワードを総ナメにしたと聞いてから、見たい見たいと思っていた本作。見始めたら止まらなかった! ドラマをイッキ見して寝不足なんて、何年ぶりだろう。脚本、キャスト、演出どれも最高の傑作だった。シーズン3までの連作で1話約50分、…

「台北プライベートアイ」を読んだら、もっと台北が好きになった。

巷子がミラーディメンション(Ⓒドクターストレンジ)のような表紙 さて今年読んだ中華ミステリーの2冊目。正直私はこっちが断然好みだった。ハードボイルドな探偵なんてベタだけど、台北のバイクの排気が漂ってくるような文章がめちゃくちゃよかった。 話題を…

「辨髪のシャーロック・ホームズ」は次作以降に期待。

最近は中国語の小説が豊作で、翻訳版も注目を浴びている。特に昨年の「台北プライベートアイ」と今年出版された「辮髪のシャーロック・ホームズ」(どちらも文芸春秋)は、ミステリー好きなら理屈抜きで楽しめる2冊だ。舩山むつみさんの翻訳も本当に素晴ら…

チキンライスとケンタッキー

もう12月ですね。一番好きなクリスマスソングは?と聞かれたら、迷わず「チキンライス」と答える。あの歌詞、歌声、ダウンタウン信者としてはグッと来ないわけにはいかないでしょう。冬の出産を前にずっと聴いていたから、息子がこの時期にふと口ずさむだけ…