仕事に感謝する日々
先月からアジアドラマの制作会社で字幕監修者として採用していただいた。
研修のため週に2回ほど都内の本社でお世話になりつつ、
別のクライアント様に紀行番組の翻訳を1本担当させてもらったので、この数週間は少しだけ忙しかった。
思えばずっとやりたかった字幕翻訳の仕事をしたいなと思い、図書館勤務しながら講座を受けたのが1年前。
すぐ仕事につながるとは思っていなかったので、本当に自分は仕事運がいいというか、ありがたいことだ。
大都会東京に通うのは本当に久しぶりで、地下鉄の駅から地上に上がっている時なんか、
独身時代を思い出して、足取りが軽くなる。
まぁそんなのは一瞬で、ワンオペ母さんは仕事が終われば横浜行きの快特に飛び乗り、
朝干した洗濯物の回収と食べ盛りの子供を満たす夕食の支度へと急ぐのみです。
女は40代半ばで一度衰える説
素晴らしいなと喜びつつも、自分のスケジュールがバタついていたのと、
体調がいまいちで、野球に没頭できずにいる自分がいる。
45にもなると、20代の頃のように楽しめないものなのか。悲しい。
本当の老いはまだ先とはいえ、身体もメンタルも頑張りが効かなくなった。
同時にあれこれ考えたり楽しむことも難しくなった。
なんとなくこれまでの人生で経験したことのない、“衰え”を感じているこの頃なのだ。
これは女性ホルモンの減少が大いに関係しているのではないか、と分析している。
今まで女の一生というとジメジメしたイメージがあり、男の武勇伝にばかり憧れてきたが、
自分の半生を振り返るためにも、女性の本を手に取ってみることにした。
赤裸々エッセイがこんなに響くとは
森茉莉はミニマリストの走りみたいなイメージだけど、一般人にはファンタジーだし、
じゃあすごい仕事を成し遂げた男の妻っていう生き方はどうなの?と
「華岡青洲の妻」に手を出してみたら、女の闘争心も献身もピンとこなかった。
意外にも、ストレートなタイトルが面白くて手に取った伊藤比呂美の「閉経記」に元気をもらった。
赤裸々に語りつつ品があって、女として、娘として、妻として、母として、もがき続ける姿がいい。
まさに漢(作中オバサンをこう呼ぶ)になりたての私には刺さったし、ひたすらカッコよく映った。
「あられもないタイトルではあるが、あたしたちのための軍記みたいで、気に入っている」(あとがき)
まさに軍記だった。どの女性も、女性はみな密かに静かに戦っているのだと、心底共感した。
私なりの日々を書いていこうかな、と
ブログを再開するにあたって、中年なりにハウツー本やS E Oの本など読んで、
これでも読んでくれる人の役に立つような記事を心がけてきたけれど、
私のような不器用なあまのじゃくに、役に立つ情報が集められるわけでもなければ、
うまくお伝えすることもどうやら難しそうだ。
それなら自分の胸に引っかかっていることについて正直に書くのが一番自然だし、
不器用な人には共感してもらえたら嬉しいなと思う。
女性の本を読んでいたら人生の先輩にすごく会いたくなったので、
元職場の先輩で、大好きなアラフィフの女性とランチの約束をした。
そんなわけで、さしあたり私の老いとの戦いとしては、
前から気になっていたオラプレックス というオイルを使って白髪を染めてもらってきます。