中文熟考

中日翻訳者が綴る日々の記録

台湾で学んだ美容法を紹介します②

台湾暮らしで学んだ引き算美容法、2回目はヘアケアのお話です。

台湾にお嫁に行って7年、誰にも言えなかったことがあります。

それは…姑が髪の毛を洗わないということ。

いや、正確には1か月に1度ほどしか洗髪しないのです。

ひえー、言っちゃった。


最初に事実を知った時の衝撃

最初に「今日は髪の毛洗うから、赤ちゃんの面倒見れないよ」

と言われた時は、はて?美容院に行くと言ったのを

聞き間違えたのかな、と思いました。

でも「洗頭髪」と言っているから間違いない。

そうですか…と言いつつ、なぜ洗髪が1日がかりなのか気になって、

「でも髪の毛は毎日洗うでしょ?」と言うと、

「えーー!毎日髪の毛洗うの?」と心底ビックリしている様子。

恐る恐る尋ねてみると、髪の毛を洗うのは1か月に1度で、

普段はシャワーで体を洗っているだけとのこと。

もう衝撃で言葉も出ませんでした。


髪を濡らす=頭を冷やす?


よくよく聞いてみると、姑は洗髪=頭を冷やすという

漢方の考え方を根強く信じているようでした。

ちなみに汗かきの夫は子供のころから

毎日ちゃんと洗髪していて、ただし母親から

「洗ったらすぐドライヤーで乾かすように!」

ときつく言われて守ってきたそうです。

しかし冬場はともかく台湾の暑い夏にやっていけるのか?

とはいえ姑の頭がホームレスのように匂っていることはなく、

フケだらけとか、脂がベッタリということもありません。

なぜだ、なぜなんだ…。


シャンプーを辞めてみた2週間


もしかして、私が洗いすぎなのか?

平安時代も髪は米のとぎ汁ですすいでただけだというし、

タモリだって、風呂は湯船に入るだけと言っていた。

毎日泡立ててゴシゴシこすらなくてもいいのでは…。

姑の洗髪習慣については、不潔だと思われるのが怖くて

日本人の家族や友人には言っていませんでした。

1人で悶々と考えていたせいでおかしな方向に行ったのか、

産後で抜け毛に悩まされていたこともあり、こんな本に出合います。

2014年10月に購入した、とAmazonが教えてくれました

そして「髪の毛を水ですすぐだけ」という洗髪法を

実践してみました。結果は…

2週間ほどで、完全に「頭洗ってない人」状態に。

ギトギトです。テカテカです。無理です。

でもこの本によると、いったんは皮脂でギトギトになるけれど、

そこでたまった皮脂が出切っててしまうと、サラサラになるらしい。


ギトギト期の途中でリタイア


しかしギトギト期を越える前に、ガイドブックの仕事で

台湾シャンプーを体験しなければならなくなりました。

お店の人も泡立ちにくいと思っただろうな。恥ずかしい…。

そんなわけで本当にサラサラ期が来るのか実証できなかったのですが、

シャンプーしてもらった後の爽快感は相当なものでした。

ギトギトの向こう側なんか見なくていい!シャンプー最高!と心底思い、

水洗いにもう一度トライする気にはとてもなりませんでした。


折衷案として
トリートメントをやめてみた


結局その後は普通のシャンプーライフに戻るのですが、

いよいよ40代に突入し、加齢によるパサつき、抜け毛に悩まされるように。

シャンプーするたびに抜けていく髪の量におののき、

ふたたび洗髪問題が頭をもたげてきたのです。

姑の髪は60代でも(洗ってないのに)艶やボリュームがあった…。

やはり「洗いすぎ」という事実は否めないのでは…。

それでも再びギトギトになる勇気が出なかった私は、

折衷案として、トリートメントを辞めてみました。

実はシャンプーという習慣を改めて考え直した時に、

トリートメントにも疑問を抱いていたのです。

「キューティクルを補修する液体をつける→水で流す」

水で流す必要ある?と思い、まず洗い流さないトリートメントにしてみました。

しかし洗い流さないトリートメントをうっかり忘れてしまうことが多く、

ちゃんとつけても、乾かした時のパサつきに大差がないことに気づきます。

そこでトリートメント自体を辞めてみたのですが、

髪がきしむので乾かしにくいものの、乾いてしまうと何の問題もありませんでした。


40代以上の女性に評判の

「haru」シャンプーに出会う


私はもともと細いくせ毛でパサつきやすく、

色気づき始めた高校生の頃からずっと髪質に悩み、

モテないのは髪質のせいだと呪っていました。

(あとで貧乳の方が大きな要因だと知るのですが)

20代の時に美容師のすすめで「ジョンマスターオーガニック」を

使ったら、これまでにないツヤとサラサラ感が手に入り、

以来ずっと「ジョンマスター一筋」でやってきました。

けっこう高価だけれど、これだけは手放せないと思っていました。

トリートメントを辞めてからもシャンプーはジョンマスターで、

パサつきが気になる時は同ブランドのオイルをつけたりしていたのですが、

帰国後にネットや主婦雑誌で「haru kurokamiシャンプー」の広告を

よく見かけるようになり、はじめて心が揺れました。

天然成分のみで作られていて、トリートメントいらず。

もしかして、私が求めているものなのでは??


ここから買っても私には1円も入りませんからご安心を


ジョンマスターより安いし、日本製だし、ということで

試しに使ってみたら、これがよかった!!

私の髪にはジョンマスター以上に合っていたようで、

パサつきが落ち着いて、ツヤも出てきました。

相性のいいものに出会えると、本当にうれしいものです。


ホルモン減少にともなう抜け毛だけは解消されないけれど、

長年のシャンプー問題に一応の決着がつきました。

これなら乾かすときにきしむこともないし、

洗い心地も快適で、手間も出費も減ったし、

自分としては非常にいい感じのところに落ち着いたと思っています。

シャンプー断ちは決しておすすめしませんが、

ヘアケアのトリートメントの引き算は、ありだと思います。