中文熟考

中日翻訳者が綴る日々の記録

曇り空と飛行機と小沢健二

最速の梅雨明けから一転、ようやく蝉が成虫になり、

夏らしい声を上げ始めたと思ったら雨続きであります。

梅雨に逆戻り、どころか緊急事態宣言が発令された2年前に戻っているような。

今日は少し雲が減ったようだな、と空を見上げて、

そういえば最近は飛行機をあまり見ないな、と思った。

コロナの影響で便の数が減ったままなのだろうか。

自分自身も以前は日本と台湾を頻繁に行き来していたが、最近は国内旅行さえしていない。

どこかへ旅に出たいなぁ。そんなことを考えていたら、自然と小沢健二

「僕らが旅に出る理由」を口ずさんでいた。

渋谷系の名盤「LIFE」

歌詞が素晴らしくて、女子高生の頃に何度も何度も聞いた。

「僕らの住むこの世界では太陽がいつも登り 喜びと悲しみが時に訪ねる」

「美しい星に訪れた夕暮れ時の瞬間 せつなくてせつなくて胸が痛むほど」

人生の旅立ちを歌った曲だけど、年齢かご時世か、少し違った響き方をする。

日常があるから、旅の非日常も輝く。

今日も太陽が昇って、夕暮れが来る。

織田裕二さんが世界陸上で嬉々としている。

ただそれだけで、うれしくて涙が出るね。