浮かれてたら初回に満塁弾浴びた!
あ、ベイスターズ久保の話です。
あ、浮かれてたのは私です。
調子乗ってすいませんでした。
台北開催の試合がないと観戦に行けない〜と愚痴る私に、
それでも野球ファンかお前!この根性なし!というご意見も
あると思いますが、台北周辺の2球場以外は本当に遠いんですよ。
というわけで、今日から台湾の野球場について簡単にご紹介しましょう。
まずは台北市内の球場から。
市内でプロ野球を開催する唯一の野球場が「天母棒球場」。
使っても1時間以内でアクセス可能です。
MRTの「芝山」という駅から無料のシャトルバスが出ています。
駅から車で5分くらい、住宅街と陽明山に囲まれて立っています。
そもそもこの天母というエリアは、外国人が多い高級住宅地で、
駐在員さんの多くはこの街に住んでいます。
球場の前には高島屋、裏にはSOGOとデパートが整然と並んでいて、
台湾のゴチャゴチャとしたイメージとはだいぶ違う閑静な街です。
ちなみに私が初めて台湾に来たのは野球関連の出張だったのですが、
その時に大会が開催されたのがこの天母棒球場でした。
目の前のデパートで食事をしてから球場に入り、
日が暮れるまで野球を見るという日々が10日ほど過ぎた後、
私はすっかりこの球場が好きになっていました。
炎天下の中、ネット裏に座って真っ黒になったあの日のツケが回り、
いま大量のシミができていることは…まぁ、よしとしましょう。
球場周辺に野球をモチーフにしたいろんなオブジェがあり、
大きな広場もあって、野球のない日も公園のように使われている場所です。
このグローブとか、行くたびになぜか写真撮ってしまう。
外観と周辺はオサレですが、中はいたって牧歌的。
この球場、なんと外野応援席が開放されておりません。
外野での応援はうるさい、と周辺住民の反対にあったとか。
ならばなぜこんな静かな場所に球場を作ったのだろう…。
今度機会があったら取材してみたいと思います。
そんなわけで内野で鳴りもの応援となるわけですが、
これは天母に限ったことではありません。
台湾ではなぜか内野に応援団が陣取っていまして、
しかもスピーカーとマイクを使って大声でファンを先導します。
選手はさぞやまかしかろう、と思うのは私だけではないはず。
電光掲示板はこんな感じ。
スタメンや打率はわかりますが、
日本の球場みたいに選手紹介VTRやリプレイは流れません。
選手の写真と名前はご覧のように表示されます。
中央のスクリーンに流れるのは広告だったり、
半券でもらえるプレゼントの当選番号だったり。
観客席の裏もこんな感じ。出店も屋台方式で、
どこかの市営球場みたいな雰囲気です。
一応モニターはあって、小吃を買いに行っても試合は見られます。
ジャニーズにいそうなイケメンが鹹酥雞(蒸し鶏の塩和え)を売ってたこともありました。
メニューは夜市とあまり変わらないので、ビールにはピッタリ。
しかし!ビールの売り子はおろか、販売しているところも見当たりません。
持参しないと悲しいことになります。
こちら平日の内野自由席。ちょっと寂しいですね。
台湾プロ野球の平均観客数は5000人くらいと言われています。
ちなみに天母棒球場の収容数は10000人ちょっと。
というわけで、こういう昭和の川崎球場みたいなところは、
ゆっくり気兼ねなく野球観戦ができるのが最大の魅力です。
ここで小吃片手にビールを飲みながら、おぉ、いい当たり、とか言ってる時が一番幸せな私。
試合終了と同時に球場の前から無料バスが出発するので、
帰りはそれに乗って野球ファンと一緒に「芝山」駅へ。
芝山から台北駅まで20分ほどなので、便利です。
東京都内の人にとっての神宮球場みたいな感じではないかと。
今シーズン次にここで試合が開催されるのは5月2日の統一×兄弟戦です。
おじさん、ホットドックまた売りに来てね。